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マックスビューティ列伝・編集後記

突然思い立ってのマックスビューティ列伝改稿。文中で、生涯一度も対決していない1年前の三冠牝馬メジロラモーヌの名前が何度も出てきますが、別に、メジロラモーヌが近日ウマ娘化されそうだから・・・というわけではありません。レトロ脳には「史上唯一の三冠牝馬・・・ではなくなってしまったメジロラモーヌ」というのは違和感が半端ないのですが、21世紀の現実はどうしようもないので、「20世紀唯一の三冠牝馬」とすることで、自分の中での折り合いをつけました。

副題「究極美伝説」には、たぶん元ネタは特になし。美女を称えるのに、美をもってしたがるのは、もはや私の本能、習性なのです。報われたことは、皆無ですが。擬人化イメージは、周りをバラが飛んでるペイオース。最後にやらかしたり、心が折れたらなかなか立ち直れないところも含めて。

・・・閑話休題。そんなマックスビューティの物語は、かなりシンプルな構成で、「誕生→牝馬三冠の栄光→最終関門での敗北→それから・・・(超ダイジェスト)」です。実際、彼女の物語は、他の構成が非常に思いつきにくい。「(略)長い低迷→オパールSでの復活!→それから・・・」に持っていくには、牝馬三冠での栄光が強烈すぎて、オパールS(OP)では不十分すぎるのです。

メジロラモーヌもそうなのですが、4歳(現3歳)有馬記念以降の戦績がアレなので、マックスビューティの強さを理解してもらえるのか・・・ひいては20世紀の競馬の常識が、今のファンにどれほど共有されているんだろうか・・・というのが、とても不安なものを感じていたりします。チューリップ賞が重賞でなかったという程度は調べればわかるとしても、中長距離で牡馬をなで斬りにするアーモンドアイとか、クロノジェネシスとか、あんな化け物、普通はいないんだよ???と涙目になってしまいそうな昨今の競馬情勢。80年代のメジロラモーヌ、マックスビューティとか、90年代のヒシアマゾン、エアグルーヴとか、あの時代の中長距離戦線における牝馬の位置づけは、感じていない人にはものすごく説明が難しいし、説明できても伝えようとしたことの100%は絶対に伝わっていないことでしょう。だからこそ、今の感覚と昔の人々の感覚のズレに気づき、それを楽しめる逸材を発掘するために、列伝はネットのどこかに(放置でも)維持しておくべきなのです。

そんな究極美人の偉大さを後世に残すためには、メジロラモーヌとあわせてウマ娘化してほしいし、「マヤノ」と同じ中の?人なので馬主的にはクリアできるはずなのですが、他のウマ娘化された馬との関係の薄さが大いなるネックです。もしや、やたら二冠牝馬と絡んでいる「ビューティー安心沢」の正体が彼女だなんてオチではあるまいな?あと、話題のタイテエムが、この列伝で出てきているとは思わなかった。。。

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