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阪神3歳牝馬S勝ち馬列伝(下)・編集後記

 阪神牝馬3歳S勝ち馬列伝、2004年5月ころに更新した(上)から17年8ヶ月ぶりの(下)公開となります。「タイタニア」旋風編から烈風編まで22年4ヶ月をかけた田中芳樹先生には及びませんでした。負けを認めます。

 サブタイトルの「仁川早春物語」は、赤川次郎の「早春物語」より。・・・赤川次郎って、最近の若い世代にどの程度通じるのだろうか。

 完結までとても長い時間がかかった阪神牝馬3歳S勝ち馬列伝ですが、アインブライド列伝までは、実は17年前の時点でほぼ完成していました。ただ…スティンガーとヤマカツスズランで苦戦したのは、他の馬とのセットでまとめるには少し強すぎたからのような気がします。・・・とはいえ、阪神3歳S勝ち馬列伝や牝馬三冠勝ち馬列伝の先例もあり、「阪神3歳牝馬S勝ち馬」もひとまとめにした時点で、このグループに入れるかどうかの基準は、「他のGlを勝ったか否か」というものにしかなりえません。そもそも「阪神3歳牝馬S勝ち馬」をひとまとめにしたのが、間違いだったかもしれません。

1991~2000年の阪神3歳牝馬S勝ち馬と牝馬三冠勝ち馬を並べてみました。( )内の数字は、G1勝ち、重賞勝ちです。

阪神3歳牝馬S ニシノフラワー(3,6)、スエヒロジョウオー(1,1)、ヒシアマゾン(2,9)、ヤマニンパラダイス(1,1)、ビワハイジ(1,3)、メジロドーベル(5,7)、アインブライド(1,1)、スティンガー(1,5)、ヤマカツスズラン(1,4)、テイエムオーシャン(3,5) G1 19勝 重賞42勝

桜花賞 シスタートウショウ(1,1)、ニシノフラワー(3,6)、ベガ(2,2)、オグリローマン(1,1)、ワンダーパヒューム(1,1)、ファイトガリバー(1,1)、キョウエイマーチ(1,5)、ファレノプシス(3,4)、プリモディーネ(1,2)、チアズグレイス(1,1) G1 19勝 重賞24勝

優駿牝馬 イソノルーブル(1,3)、アドラーブル(1,1)、ベガ(2,2)、チョウカイキャロル(1,2)、ダンスパートナー(2,3)、エアグルーヴ(2,7)、メジロドーベル(5,7)、エリモエクセル(1,4)、ウメノファイバー(1,3)、シルクプリマドンナ(1,1) G1 17勝 重賞33勝

エリ女(~95)、秋華賞(96~2000)リンデンリリー(1,2)、タケノベルベット(1,2)、ホクトベガ(1,13)、ヒシアマゾン(2,9)、サクラキャンドル(1,3)、ファビラスラフイン(1,2)、メジロドーベル(5,7)、ファレノプシス(3,4)、ブゼンキャンドル(1,1)、ティコティコタック(1,1) G1 17勝 重賞44勝 

・・・G1勝ちでは桜花賞と並んでトップタイ、重賞勝ちではエリ女・秋華賞に負けていますが、ここはホクトベガの交流重賞での荒稼ぎが含まれていることを考えると、当時の阪神3歳牝馬Sは、相当レベルが高かったと思われます。

何はともあれ、長期未済案件がようやく一つ片付きました。

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