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サクラホクトオー列伝・編集後記

 「サクラの名を冠する」皆様が騒がしいようなので、忘れられないように本来「ヴィクトリー倶楽部」の一員であるべき馬の列伝を復刻しました。皆さま、ホクトオーのこともお忘れなく。。。サクラ前線上昇中の4月3日は、彼の誕生日です。それにしても、元ネタの横綱が将来理事長になるとは予想しなかったなあ…。

 サクラホクトオーは、「サクラ軍団」の一員であるだけでなく、輝ける1989年クラシック世代の代表馬の1頭でもあります。1989年クラシック世代・・・それは、2000年クラシック世代と並び称される「最弱世代」候補でもあります。いや、2000年組は、当時クラシックへの出走権がなかった外国産馬まで含めれば、アグネスデジタル、タップダンスシチー、エイシンプレストン、イーグルカフェらもいて「最弱」の「さ」の字も当てはまらなくなるのですが、89年組は・・・世代混合Gl勝ち馬がオサイチジョージただ1頭です。未整備だったとはいえ、ダート路線に目を向ければ名牝ロジータがいます!・・・JRA所属馬ですらないけれど。。。

この世代は、牡牝三冠勝ち馬6頭のうち、古馬になってからもまともに走れたのが皐月賞馬ドクタースパートとエリザベス女王杯馬サンドピアリスしかいない(オークス馬サンドピアリスはいちおう1走だけしていますが)ことからも分かる通り、主力となるべき彼(女)らが故障に泣きました。この世代で最も賞金を稼いだのがカリブソング、次点がミスタートウジンの無事是名馬系であるという事実は、競馬界の極めてどうでもいいトリビアです。そんな中で、本来であれば世代の中心となっていてもおかしくなかったにもかかわらず、それも故障とは違う「雨」という悲運に泣いたサクラホクトオーのことは、もっと知られていいはずです。サクラホクトオーが沈む条件の下で浮上するはずだったにもかかわらず、故障で戦線を離脱したレインボーアンバーが、故障のないまま皐月賞と日本ダービーを制して三冠に挑み、史実通りにバンブービギンの2着に敗れて阻止される世界線を妄想するのは、私以外にあまりいないでしょうが。・・・まさかレインボーアンバーの血が天皇賞馬レインボーラインにつながるとは思っていませんでした。

そういうわけで、サクラホクトオーのウマ娘化と、彼女と特別な縁を持つ天馬の戦いを描く「ウマ娘zero」を待望しています。

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