ダイイチルビー列伝・編集後記
令和のダイタクヘリオスはメジロパーマーのものになってしまったのかと思っていたところで突如実装されたダイニチニョライ嬢・・・もとい、ダイイチルビー嬢の列伝です。
サブタイトルの「女は華、男は嵐」は、今は亡き昼メロ枠の東海テレビ・グランドロマンシリーズ「華の嵐」(1988)から。生まれは卑しいが野性的で能力もある男(渡辺裕之)と、時代に翻弄される華族令嬢(高木美保)のドロドロラブストーリーです。
さらに言うならば、「ダイタクヘリオス列伝」のサブタイトルも「女は華、男は嵐」。当初公開時は、列伝史上唯一の試みとして、両列伝を物語内の時系列に沿って並行アップ…つまり、ほぼ同時に開始し、両馬の時系列が揃うように調整しながらそれぞれを小刻みに上げていく…という趣向をこらしていました。
ダイタクヘリオスは、私の最も感情移入できる馬の1頭です。そもそも父親が何ニシキかとか、祖母がミス何イチバンかとか、馬の背景の時点でなかなかの縁があるのに、馬自身も気分屋で成績が安定しないとか、一夜漬けの後方一気ができないから先行して粘るしかないとか、馬鹿にされる原因が真面目過ぎて前の馬を追い抜かなければ死ぬくらい頑張る性格だとか、もういろいろな意味で「お前は俺か」レベルの親愛さを感じていました。そんな彼が恋していたのが真正のお嬢様だとか言われたら、もう「競馬が人生の縮図なのではない。人生が競馬の縮図なのだ」と言いたくなります(意味不明)。そんな私だから、
「『ヘリオス←→ルビー』じゃなくて『ヘリオス→ルビー→ミラクル』じゃね?」
なんて指摘されようものなら、割と真剣に切れていましたとも。戦績を見ると的を射ているだけに、なおさら。ケイエスミラクルさん、ごめんなさいorz 今の私なら、正統お嬢様だけではなく、饅頭パクパクお嬢様やラーメン大好きお嬢様、ジンクスブレイカーお嬢様、クイーンではないキングお嬢様とかでも、なんでもOKで、明らかに人としての幅が広がっている分、ケイエスミラクルにももっと目配りができた内容になって…いたのだろうか?(ちなみに、お嬢様が多いウマ娘なのに、普通のお嬢様がいないような気がするのはきっと妄想)
ダイイチルビーがスプリンターズSで「幻影のダイタクヘリオスを追いかけている・・・かもよ?w」という部分は、たぶん「優駿の門」における某最強馬に影響を受けたのでしょう。実は時々様々なサブカルを横断してこうした事態が起こっているのですが、どの程度気づかれているのだろう。
ちなみに、そんな馬たちへの思い入れの割に(故に?)、改訂前の文章には粗さも目立ちました。オークスをほぼ結果だけで済ませていたからか、その後の地の文章で「牝馬三冠未出走」と書いていたり、「塞翁が馬」と書くべきところを「塞翁が牛」と書いていたり。私自身、ことわざをネタでわざと誤用してツッコミを待つことは常習的にやるのですが、ここでの「塞翁が牛」については何の伏線もなく、恥ずかしくて死にたいほどです。証拠隠滅・・・してもアーカイブが残ってるんだよな…orz
それにしても、まさかのダイタクヘリオス周辺の充実っぷりには感動するばかりです。これなら、第3期メインはヘリオスいけるんじゃね?でも、あのヘリオスがこれからお嬢様に塩い対応されてぴえんぴえんまるになるのを見せつけられるのはちとつらい。。。