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編集後記・レッツゴーターキン列伝

 サラブレッド列伝でも初期の馬たちは、「Glを勝ちながら一発屋扱いされて実力を正当に評価されなかった馬たち」がなかなか高い割合を占めているのですが、レッツゴーターキンもその典型的な1頭です。

 私の心を虜にした「プリティーダービー」アニメ第2期では「無敗でなくなったことで走る目標を失ったトウカイテイオーの精神的敗北」という側面が色濃く描かれ、馬主の許可が取れていないと思われる大人の事情も相まって勝ち馬の描写すら省略された92年天皇賞・秋ですが、実際には作中でも「バカ爆逃げコンビ」として描かれるメジロパーマー、ダイタクヘリオスによる狂気のハイペースの影響が極めて甚大で、好位につけてしまったトウカイテイオーまで道連れにされてしまった・・・というのが私の、そして通説の理解と思われます。

 ただ、そうした特異な展開での勝ち馬は、他のGlを勝つなどの事情がない限り、低い評価に甘んじるというのが日本競馬の傾向であり、その結果、レッツゴーターキンの種牡馬生活は、極めて不遇なものに終わってしまいました。当時の名馬たちや脇役たちの再評価に多大なる影響をもたらしていると思われる「ウマ娘」の世界でも、レッツゴーターキンは救われないのです。哀しからずや。

 というわけで、「ウマ娘」をきっかけにこのHPにたどり着く方たちがいた場合、ぜひ、Glを勝ったクラスでも、「ウマ娘」に取り上げられない名馬たちが多数いること、そして彼や彼女たちにも、ネームドウマ娘のモデルたちに決して引けを取らない物語があるということに気づいていただければ幸いです。 

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