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ミスターシービー本紀・編集後記

 これだけ多くの競走馬の馬生を振り返っていると、その中には「何かにとりつかれたように」書けてしまう馬も出てきます。その中のひとつが、ミスターシービー本紀でした。19年も前の文章を校正しているのに、目立った修正点がほとんど出てこない。。。

 叙情的な文章を垂れ流しておきながら、実は私はこの時代の競馬をリアルタイムで見ていません(そのペテンっぷりこそ、「ぺ天使」というHNの由来のひとつだったりします)。しかし、ミスターシービーという馬の在り方についてはきわめて多くの資料が残されており、またその時代の名残がまだ競馬場に漂っていた時期に競馬へ魂を惹かれていった者として、彼というサラブレッドの生きざまは、ぜひ残しておきたいものでした。

 twitterのエゴサーチで「本紀は時代順なのにルドルフとシービーだけ逆で泣いた」(意訳)みたいなシービー党の方(たぶん)の書き込みを見たのですが、本紀が(ルドルフとシービー以外)時代順に見えるのは単なる偶然で、そんな意識はまったくありませんでした。オグリキャップ、メジロマックイーンやトウカイテイオー、ビワハヤヒデが本紀にならないなんて、そんな恐ろしい歴史観を持ってはいないのです。

 ちなみに、本文の「常勝と不敗と」というあたりには、明らかに「銀河英雄伝説」の影響が見て取れます。ミスターシービーなラインハルトと、シンボリルドルフなヤン・ウェンリーだと、原作自体に凄まじい展開の齟齬が出て来そうですが。他にも「随一から唯一へ」のあたりも影響が感じられます。・・・この本紀に限らず、列伝&本紀全体に、「銀英伝」の影響はかなり広範かつ深遠なものがあることには、果たしてどの程度の方に気づいていただけているでしょうか。。。

 ところで、そんな私の心を犯罪的に奪ったのは、ウマ娘版ミスターシービーさん。エイシンフラッシュのストーリーに脈絡なく出演したと聞いて、しかもビジュアルが好みのど真ん中すぎたため、当時ストックしていた無償ジュエルを全部突っ込んだけれど、結局エイシンフラッシュをお迎えできなかったためにミスターシービーさんにも会えず(ちなみに私自身は無課金プレイヤーです)、鬼哭の涙を流しました。その後のハーフアニバーサリーで配布された無償ジュエルは、ミスターシービーさん実装時に備えて貯えておこうと思っています。・・・タマモクロス、メジロパーマー、ダイタクヘリオス、ツインターボ、メジロドーベル、メジロアルダン、マチカネタンホイザ、ファインモーション、キタサンブラック、サトノダイヤモンドが育成実装されない限り、浮気しないくらいの強い思いです。

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