セイウンスカイの略称問題
時々論争を巻き起こす競走馬の略称ですが、よくツッコミの対象となる「ウンス」について、彼の現役時代にそう呼ぶ声はほとんどなかったという資料を発見しました。・・・といっても、2ちゃんねる競馬板で、それも50スレまで行かなかったスレですが。
このスレッドを見ればわかる通り、セイウンスカイの現役最後のレースとなった天皇賞の前年の有馬記念を前に、彼のことを「ウンス」と略するスレを立てた>>1に対し、周囲の反応は素晴らしく冷淡です。当時のファンでセイウンスカイのことを「ウンス」と呼んでいた人は、ほとんどいなかったことが裏付けられます。そして、その約4か月後の天皇賞・春がセイウンスカイの最後のレースとなったことから、彼の略称「ウンス」が定着したのは、彼の現役時代ではありえないのです。
しかしながら、その後、後付けで「ディープスカイ」という「スカイ」の略称では区別できない名馬が出てきたこともあって、いつの間にやら「セイウンスカイ」=「ウンス」は定着していきました。いつ頃セイウンスカイが「ウンス」と呼ばれ始めたのかも曖昧になっていくほどに。
というわけで、その直前に別スレで「ラーメン」という略称を理解できずに置いてけぼりをくらい、悔しくて他に印象的な?馬の略称を開発できないかと考えた挙句、セイウンスカイを「ウンス」と呼び始めることを考案してこのスレを立てた>>1となり、その後もあちこちで「ウンス」と言い続けた私としては、満足の至りです(ちなみに、このすれで言及されている「クヤマ」は私ではありません。ダイタクヘリオスに思い入れのある私としては、その代表産駒を距離適性的に出走するはずのない有馬記念への出走前提でネタにしたりはしないのです)。
まあ、ここのルートは一般に広がることはないまま途切れ、他の人が別のところで言い出した「ウンス」が広まった・・・という可能性も十分あるわけですが、それが私かどうかはともかく、起源は誰かいるはずです。市井の一ファンの書き込みが20年後に一般的なものとなっているというのも、ロマンを感じるお話です。