ニホンピロジュピタ列伝・編集後記
某ソシャゲの影響で私の中での「黄金世代」熱が高まってしまった挙句、今回の列伝新作は、その「黄金世代」からニホンピロジュピタと相成りました。・・・いや、スペシャルウィークともグラスワンダーともエルコンドルパサーともセイウンスカイともキングヘイローともツルマルツヨシとも接点ないけどwww
かつての列伝は、むしろ仲間内から「無から有を作り出す」などと失敬なことこの上ないことを言われていましたが、Gl勝ち馬であれば、JRAなら「優駿」、地方なら「Furlong」でそれぞれレースの回顧がなされてきたため、最悪でもそれらは参照しうる基礎資料となります。・・・ただ、今回の列伝は、それ以外の資料への広がりがほとんどなくて苦労しました。まあ、もともとの出発点である「他では取り上げないGl馬」というコンセプトから言えば、これこそが原点なのです。
当時の「統一Glを勝ったJRA馬」は、ぶっちゃけJRAからは「しょせんJRAのGlとは違うだろw」、地方からは「なぜ地方競馬の機関紙である我々がJRAの馬を称えなければならないのか?」と見られ、「優駿」からも「Furlong」からもあまり取り上げてもらえていなかったのです。その意味で、この時期の「統一Gl1勝馬」というのは、どの馬も「列伝の原点」を思い出させてくれる存在です。それにしても、オペラハウス産駒のダート馬たちの異常なまでの悲惨な最期はなんなんだろう・・・?
また、書く人間としては、南部杯で乗り替わることなく小林徹弥騎手で勝っていれば、「小林徹弥に生涯初めてGlを勝たせた馬」として視点を展開できた・・・とか、余計なことを考えてしまいます。通算383勝、重賞5勝で2019年に騎手を引退した小林騎手ですが、おそらくニホンピロジュピタは騎手人生の中で最もGlに近づいた馬でしょうから・・・。勝負の世界は厳しい。